顔の描き方
絵の描き方について
絵を描く際、その絵の下描きをすることを「アタリ」と言います。
この、アタリは「モノ」や「人物」、「動物」などを描く際にとても重要になります。
今回のように、顔を描く際は、顔のパーツのバランスをとる際に使用します。
アタリをとらずに顔を描くと顔が歪んでしまう場合が多いです。
また、雑にアタリをとって描くとそのアタリに沿って顔が歪みます。
できるだけ、丁寧に垂直、水平に描く方が良いです。
プロで絵を描いている方は、素早くアタリを描いて、サクサク絵を描いているイメージをもっている方も多いと思いますが、その方々は、「幾万、幾億と絵を描いているプロです。」
絵の上手いプロの方は言葉にする事は少ないと思いますがアタリを重視してる方が多いです。
顔のパーツのバランスの対策
絵を描く際、右利きの人は、右上がりに。左利きの人は左上がりに上がりやすい傾向があります。なので対策が必要になります。
特に正面の顔を描く際は、"斜め横の顔"を描く際よりも左右のバランスには注意が必要です。
「紙の場合の確認方法」
ラフ、下絵を描き、後日確認をして修正をする。
蛍光灯などで、裏から透かし整える。
定規などを使い調整しながら描く。
「PCの場合の確認方法」
[反転]を使いバランスを修正しながら描く。
[定規]などのツールを使い調整を行う。
後日、様々なツールを使い調整をする。
また、後日、第三者に絵を見て確認してもらうと、何か、発見があるかもしれないので、なるべく見てもらいましょう。また、見せる絵を意識することで、絵の上達も早くなります。
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正面の顔の描き方
正面の顔の描き方について
アタリを描きます。よく、顔のアタリで使用するのは、丸(楕円)を使い描く人がいますが、バランスの取りやすい四角形(長方形)をアタリに使います。
バランスが、とりずらい場合は先に輪郭を描いてから四角いアタリを描くようにして下さい。
顔を描く際は、できるだけ、水平と垂直を意識して描いて下さい。
正面の顔の描き方
1.顔の大きさになる四角形(長方形)を描きます。
気持ち少し縦長にします。
顔のサイズの目安がつかない場合は、輪郭を先に描き、四角いアタリをはめ込み、修正・調整しながら描いていって下さい。
2.四角形を縦に半分になるように、線を描いてください。
3.横に目の位置になる横線を描いてください。
顔の目の位置の横線は、下の方に下げると幼く描くことができます。
アタリの四角の中心に近くに描くと大人っぽく見えます。
中心より上にあげると面長に見えます。また、老人を描く場合は、”シワ”や”筋肉のたるみ”で描き分けます。
※よく、「目の高さの位置はどのくらいで・・・」と細かくいてある本がありますが、標準的にバランス良く見える位置の指標になります。
固定されたキャラクターや人物を描く際は重要になりますが、オリジナルで描く際はそこまで重視しなくて大丈夫です。
むしろ重要なのは、歪みの解消と左右のバランスの方になります。
4.顔の輪郭を描きます。
"髪のボリュームなど"があるので、四角のアタリの"頭"の部分にスペースが出来ています。
"四角のアタリ"いっぱいに顔を描いても特に問題はありません。
※"体全体"を描く場合は等身のバランスが崩れてしまうので、髪のボリュームも合わせて四角いアタリの中に収めるようにして下さい。
5.顔のパーツの目・鼻・耳・口のアタリを描きます。
目の位置は中心線から顔の半分の間にくるようにします。
鼻などの"アタリ"を描きます。
詳しくは「目・鼻・眉毛・髪型について」に記載してあります。
目・鼻・眉毛・髪型について
6.首を描きます。
首は、顔と大体"同じくらい"の太さになります。
デフォルメする場合などは、首が細くなります。
※デフォルメとは、絵の簡略化することをいいます。わかりやすく説明すると、リアルな絵から漫画のキャラクターのようにする事をいいます。
7.髪の毛の生え際を描きます。
あまり"必要が無い"と感じると思っている方も多いと思いますが、髪型を考えて描く時に何かと便利です。
8.髪の毛のアタリを描きます。
詳しくは「目・鼻・眉毛・髪型について」に記載してあります。
目・鼻・眉毛・髪型について
9.アタリをベースに清書をします。完成になります。
10.完成です。
となります。が、正面の顔の描き方では、「3」の"アタリ"が重要になります。
ここで重要なのは、「この目の横線のアタリは"どこ"を示しているのか?」ということになります。
"マブタの下"や"マブタの上"、または、"目頭と目尻"のどれかになります。
これは、描いているひとにより違います。
人によっては目の大きさのズレを無くすためにアタリを"マブタの下"や"マブタの上"、"目頭と目尻"にも描く人もいます。
"目頭と目尻"は耳の位置を把握しやすい特徴があります。目尻から指で横になぞってみて下さい。
耳の上の付け根に大体きます。また、口の横の部分を横に横になぞるとアゴのエラの部分にきます。これは、人体の構造上だいたい耳の描く範囲は、"目尻"から"口の横の少し上の位置くらい"になります。
そのほかにも、"あご"の位置のバランスを保つために"あご"の位置に横線でアタリを付け加えたりする場合があります。
正面の顔の描き方の「3」には、これだけの様々な意味が隠れています。
"目の大きさ"やバランスの取り方は様々あります。"デッサンの本"や"絵の描き方の本"に記載されているので、ぜひ、探してみて研究してください。
「正面の顔の描き方」は以上になります。
横顔の描き方
横顔の描き方について
アタリを描きます。よく、顔のアタリで使用するのは、丸(楕円)を使い描く人がいますが、バランスの取りやすい四角形(長方形)をアタリに使います。
※個人的には、横顔を描く際、丸(楕円)でのアタリは、なれるまでは推奨しません。
参考に例を描きます。
丸(楕円)でのアタリの場合
丸(楕円)でのアタリの場合は、鼻・口・アゴの位置が感覚で描くので少し難しくなります。
"Eライン"を探す場合も、基準となる目安が無いため感覚で描く必要があります。
この際に、下手にアゴの位置にすると顔のバランスを崩す恐れがあります。
※Eラインとは、"鼻の先端"と"アゴ"を結ぶラインのことを言います。
四角形(長方形)でのアタリ場合
四角形(長方形)でのアタリ場合は、鼻はポイントでとらえることができます。また、口・アゴの位置は、四角(長方形)のアタリを基準に収めるように描くことができます。
"Eライン"を気にしなくても、アゴの位置の基準がしっかりしているため、必然的に鼻の位置とアゴの位置のバランスがとれます。
今回、例で使用したアタリの描き方は、理解しているうえで、描いているのなら良いのですが、「だだ、見て描く」と考えた場合、あまり良くないアタリの描き方になります。丸(楕円)のアタリも、様々な描き方があるので、"デッサンの本"などで、ぜひ、探してみて下さい。
横顔の描き方
1.顔の大きさになる四角形(長方形)を描きます。
気持ち少し縦長にします。
顔のサイズの目安がつかない場合は、輪郭を先に描き、四角いアタリをはめ込み、修正・調整しながら描いていって下さい。
2.四角形を縦に半分になるように、線を描いてください(中心線)。
3.横に目の位置になる横線を描いてください。
顔の目の位置の横線は、下の方に下げると幼く描くことができます。中心に近く描くと大人っぽく見えます。
※よく、「目の高さの位置はどのくらいで・・・」と細かくいてある本がありますが、標準的にバランス良く見える位置の指標になります。
固定されたキャラクターや人物を描く際は重要になりますが、オリジナルで描く際はそこまで重視しなくて大丈夫です。
4.顔の輪郭のアタリを描きます。
横幅の直径の円を描いて、想定するアゴの位置に線を伸ばすイメージです。
"髪のボリュームなど"があるので、四角のアタリの"頭の上"の部分と"後頭部"の部分にスペースが出来ています。
"四角のアタリ"いっぱいに顔を描いても特に問題はありません。
※"体全体"を描く場合は等身のバランスが崩れてしまうので、髪のボリュームも合わせて四角いアタリの中に収めるようにして下さい。
5.目位置にアタリを描きます。
目のアタリは、横線の位置になります。
目のアタリは「く」のようなアタリを描きます。
中心線から顔の正面に向かう線の真ん中に目尻がくるようにします。
目の大きさは"正面の顔"が描いてある場合はそのサイズに合わせるように描いて下さい。
6.耳の位置のアタリを描きます。
耳の大きさは"正面の顔"が描いてある場合はそのサイズに合わせるように描いて下さい。
耳の位置は四角形(長方形)の縦の中心線の後ろに描きます。また、耳の始まりの位置は「正面の顔の描き方」で説明した位置に描きます。
正面の顔の描き方
7.鼻・口・アゴの輪郭を描いていきます。
鼻・口は"正面の顔"が描いてある場合は、大体、その位置になるように描いて下さい。
目の位置で輪郭線を少し凹まして下さい。
鼻は、アタリより少しはみ出します。鼻の高さは任意の高さにして問題ありません。
輪郭線は、アゴから耳の下のあたりまで描きます。顔のエラは、口を横にした位置にあります。
8.首を描きます。
首は中心線の間にくるように描きます。
首を「正面の顔」が描いてある場合は、太さを揃えるくらいで大丈夫です。
首は、"喉ぼとけ"の方はアゴの下からになります。後ろの首の線は、頭頂部から円を描いた方の後頭部から生やします。
9.髪の毛の生え際を描きます。
あまり"必要が無い"と感じると思っている方も多いと思いますが、髪型を考えて描く時に何かと便利です。
線が多くなったので、確認をします。
黒い線の部分が横顔のベースとなるアタリになります。
※「4.」で描いた顔の輪郭のアタリが少し紛らわしいので注意して下さい。
10.髪の毛のアタリを描きます。
詳しくは「目・鼻・眉毛・髪型について」に記載してあります。
目・鼻・眉毛・髪型について
11.アタリをベースに清書をします。完成になります。
12.完成です。
"目の大きさ"や"顔のパーツ"のバランスの取り方を詳しく知りたい方は「デッサンの本」や「絵の描き方の本」に記載されているので、ぜひ、探してみてください。
「横顔の描き方」は以上になります。
斜めの顔の描き方
斜めの顔の描き方について
アタリを描きます。よく、顔のアタリで使用するのは、丸を使い球状と仮定して描く人がいますが、斜めの顔を描くときは、基本的にしないでください。
顔の形を描く場合は、四角形(長方形)を立体と仮定した方がよいです。
また、立体を意識する為に顔の形の細かい立体で説明している場合もありますが、リアルな人物を描く場合以外はあまり気にしなくて良いです。
主に、細かい立体で考えるのは下描きが出来た後に影を描く際に考えるものです。
球でアタリを取らない方が良い理由について
"球をアタリとした絵"と"立体をアタリとした絵"を描きます。見ながら確認しましょう。
球をアタリにした絵の場合
良く見かけるのが、中心線を曲線にしています。これは、あまり好ましくありません。球体っぽくみえますがズレが生じます。下絵は立体を仮定して描いた絵になります。これほどの誤差がでます。
目・鼻・口・アゴを感覚で調整する必要があります。
ラフ絵で顔の向きを示す場合には、むいていますが、実際に、このアタリで絵を描くのにはむいていません。
立体をアタリとした場合
目・鼻・耳の位置が割り出せます。
少し、"のっぺら"とした感じになりますが、影や髪の毛を描くと、それっぽく見えます。
球を使った"正しいアタリのとり方はあります"。今回のようなアタリのとり方は、あまり好ましくないアタリのとり方としての例になります。この様な描き方を紹介している本には注意が必要になります。
また、正しく球を使ったアタリのとり方は、表情などを作る際に応用がききやすいので、ぜひ、"デッサンの本"などを探して習得してください。
斜めの顔の描き方
1.顔の大きさになる四角形(長方形)を描きます。
気持ち少し縦長にします。
「正面の顔」と「横の顔」を描いている場合は、「正面の顔」と「横の顔」の範囲内にアタリを描けば、個本的には問題はないです。
顔のサイズの目安がつかない場合は、輪郭を先に描き、四角いアタリをはめ込み、修正・調整しながら描いていって下さい。
2.向かせたい方向に縦の線を引きます。
正面の顔の中心線になります。
3.顔の向かせたい方向に縦の線(顔の中心線)と均等に、また縦の線を描きます。
4.反対側の部分も縦の線を描きます。
5.今、描いた部分が立体で考えると、こんな感じになります。
6.横に目の位置になる横線を描いてください。
顔の目の位置の横線は、下の方に下げると幼く描くことができます。
アタリの四角の中心に近くに描くと大人っぽく見えます。
※よく、「目の高さの位置はどのくらいで・・・」と細かくいてある本がありますが、標準的にバランス良く見える位置の指標になります。
固定されたキャラクターや人物を描く際は重要になりますが、オリジナルで描く際はそこまで重視しなくて大丈夫です。
むしろ重要なのは、歪みの解消と左右のバランスの方になります。
7.目、鼻、口、耳のアタリを描きます。
鼻のアタリは、立体を意識して描いています。
詳しくは「目・鼻・眉毛・髪型について」に記載してあります。
目・鼻・眉毛・髪型について
8.顔の輪郭のアタリの輪郭を描いていきます。
「正面の顔」や「横の顔」を描いてある場合は、頬と耳の下のエラの部分を大体、あわせるように意識すると良いです。
"髪のボリュームなど"があるので、四角のアタリの"頭の上"の部分と"後頭部"の部分にスペースが出来ています。
"四角のアタリ"いっぱいに顔を描いても特に問題はありません。
※"体全体"を描く場合は等身のバランスが崩れてしまうので、髪のボリュームも合わせて四角いアタリの中に収めるようにして下さい。
9.首のアタリを描きます。
首は後頭部から繋がっているので後頭部から描きます。そのあと、喉の方を描きます。
「正面の顔」や「横の顔」を描いてある場合は、首の太さを大体、揃えておくと良いです。
10.髪の毛の生え際を描きます。
あまり"必要が無い"と感じると思っている方も多いと思いますが、髪型を考えて描く時に何かと便利です。
線が多くなったので、確認をします。
黒い線の部分が横顔のベースとなるアタリになります。
11.髪の毛のアタリを描きます。
詳しくは「目・鼻・眉毛・髪型について」に記載してあります。
目・鼻・眉毛・髪型について
12.アタリをベースに清書をします。完成になります。
13.完成です。
"顔の向き"や"顔の向き"で「フカン(下から覗き込んだ感じ)」や「アオリ(上から見下ろした感じ)」は、この立体を意識したアタリのとり方の応用になります。
"目の大きさ"やバランスの取り方は"デッサンの本"や"絵の描き方の本"に記載されているので、ぜひ、探してみて研究ください。
「斜めの顔の描き方」は以上になります。