"絵の上手い人"と"下手な人"の特徴
絵の上手い人と下手な人の違いを知ることは、これから絵を上達させるうえで重要なことになります。
では、大まかな特徴を書いていきます。
例として分かりやすくする為に"動物の絵"を参考にします。
- 上手い人の特徴(素人)
- 上手な人は構図を考えて、自分の描けるパーツを描ける範囲で描いている。
- 下手な人の特徴
- とりあえず描ける範囲のパーツを当てはめて描く。
というのが特徴になります。
では、「絵の上手い人(素人)」に構図を指定した場合どうなるのか?となると、場合によっては、うまく描けなくなります。これだけが、絵がうまい人と下手な人の差です。また、プロで活躍されているほとんどの方は基本的に、この描ける範囲を増やしている人です。
そして、この描ける範囲のことが、わかりやすく言うと「デッサン力」になります。
デッサン力の上げ方
デッサン力を上げる主な方法は「模写」と「クロッキーデッサン」、「オリジナルの絵を描く」になります。
また、絵を描く際に重要なのが「構造を知る」ことです。"人"を描く場合は、「人体の構造を理解する」。"物"を描く場合は、その「物の構造を理解する」。という具合です。ちょっとしたポイントを描いているだけでも、絵に説得力がでます。
なにかを描く際は、資料を見るなど、情報を収集しておくと良いです。
クロッキーデッサンとは
クロッキーデッサンは時間を決めて、短時間で絵を描くデッサン方法です。
※クロッキーデッサンは絵が上達しやすいです。
クロッキーデッサンのやり方
1.時間を決める。この場合、「遅くて10分」、「早くて1分」で描くことが多いです。
2.被写体にポーズをとってもらう。
3.描き始める。この場合、下絵(アタリ)などは描きません。自身の頭の中で下描き(アタリ)の形をとらえ紙に描き起こすことを基本とします。
クロッキーデッサンのポイント
・とにかく、数をこなす事を前提に描き続けます。
・後日、クロッキーデッサンで描いた絵を参考に実際に絵を描くのも効果的です。
・スケッチブックやメモ帳を片手にスケッチ感覚で、外にいる人や物を対象クロッキーデッサンすることもできます。
※この際、こそこそ見ることになるので、変な人に絡まれないように注意してください。
絵画教室なども開催されているので、興味のある人は、近くの絵画教室などを探してチャレンジしてください。
オリジナルの絵を描く
「自身の絵」を持っておきましょう。
自身のベースとなる絵のキャラクター(人物)です。
自身のベースとなる絵のキャラクター(人物)を持っていることは様々な絵を描く状況で優位にはたらきます。
模写の場合
模写で描くキャラクターは元々は、その描いた作者のキャラクターの絵をベースに様々な要素を肉付けしたものになります。
これを、自身のキャラクターにも同じように肉付けできれば、同じように絵が描けるようになります。
また、最近では、権利関係も厳しいので、模写で描くよりもオリジナルの絵で描いたほうが良いです。
"オリジナルの絵"を描く際は、必ず"背景"も一緒に描きましょう。背景の絵を描くことで、小物などの絵のスキルも上昇し総合的に絵が上手くなります。
"オリジナルの絵"は必ず完成まで描くようにしましょう。
デッサン力の上げ方
「模写」、「クロッキーデッサン」、「オリジナルの絵を描く」。結局なにが絵が上達するのか?となります。
個人差があると思いますが、一番絵が上達するのは「クロッキーデッサン」になります。
暇な時間にメモ帳などに、描くと良いと思います。
次に「オリジナルの絵を描く」になります。オリジナルを描くのは、自分自身の立ち位置を理解するのに、一番わかりやすいからになります。
しかし、注意も必要です。"同じような構図になりがち"や"楽な構図になってしまう。"などの問題もあります。
最後が「模写」になります。
模写は絵の完成がはっきりとしているので、絵を描く上では非常に参考となる部分が多いです。
しかし、"自身で描けば良いのか?"などの経験の場数が極端に少ないです。
最初の絵を"これから描き始めよう。"の段階で取っ掛かりの段階では良いですが、上達を考える場合は「クロッキーデッサン」のほうが格段に上達します。
デッサン力の壁について
デッサン力の上がる際の壁について説明します。と、いっても大体が知らない間に乗り越えている場合が多いと思います。
しかし、どうしても上手に描けないなどの場合は、意識的に描き乗り越える必要がでてくる場合があります。
今回は例を1つ出して壁がどのようなものかを理解していただければ幸いです。
では、この絵にメガネを描いてください。
正面の顔の絵
横顔の絵
では、本来はデッサン上ではどうなっているかを確認してみましょう。
上手く描けたでしょうか?
では、メガネを上手く描けた人も描けなかった人もこの原因について説明します。
答えは「固定概念」になります。
「これは、こうあるべき」という考えです。
今回は、メガネを描いてください。と例として書いたので、ある程度、意識して描いていたと思いますが絵を描くうえでは、誰も説明をしてくれません。
しかも、固定概念の厄介なところは、「実際に見ているにも関わらず、上手く描けないところ」にあります。
この「固定概念」を突破する方法は「気づく力」になります。
デッサンの壁を超えると、絵が飛躍的に上手くなる場合があります。
デッサンの壁を超える際、これまで培ってきたモノを全否定する場合も出てくる場合もあります。
ぜひ、乗り越えてください。
「画力、デッサン力の上げ方」は以上になります。